目次
家族信託のメリット
①柔軟な財産管理を実行できる
成年後見制度と違い、家庭裁判所の関与といった制約や義務がない。
②遺言の機能も併せ持つので、遺言書を別途作成する必要がない
本人死亡後の財産の承継者を契約書の中で指定できる。
③家族会議を行うことで家族の意見が一つに纏まる
何度も何度も話し合うことにより、家族間のコミュニケーションも深まる。
④自分と家族の思い通りの資産承継ができる
自由度が高く、様々な設計をすることができる。
⑤不動産の共有回避や塩漬け回避
不動産の処分や運営・管理時に共有者全員の承諾が必要なくなる。
家族信託のデメリット
①損益計算ができなくなる
信託財産以外からの所得と損益通算して課税対象の所得を減らすことが
できない。
②税務上の手間が増える
信託計算書・信託計算合計書を税務署に提出したり、信託財産に関する明細書を作らなければならない。
③実務に精通した専門家が少ない・専門家の報酬が高額
多方面の法的知識が必要であること、家族会議への出席、今後もサポートを
続けること等により、他の法律手続きよりも高くなってしまう。